
タイルを貼る作業ができるとDIYをより楽しめるようになるでしょう。かわいいタイルがたくさんあります!タイル選びから目地入れやコーキングまでの手順をご紹介します。
目次
用意するもの
タイルを貼るのに必要なもの
- タイル
- 接着剤
- くし目へら
- タイルカッター
- 目地材
- 目地入れ用ゴムへら
- スポンジ
- マスキングテープ
接着剤とくし目へら
接着剤は目地の色と合わせておきましょう。接着剤の色が後々透けてきてしまうこともあります。くし目の立ち上がりはタイルの厚みを考えて3㎜位が丁度よいでしょう。
タイルカッター
貼る面積に選んだタイルがぴったりはまらない場合はタイルのカット加工をしなければなりません。タイルの大きさにもよりますが、カット加工はうまく行かないこともしばしばあります。タイルの大きさや厚みに合わせて道具を選びます。
- ペンシルタイプ
切りたい所に線を引き合わせてタイル表面に傷をつけ、裏から叩いて割ります。薄くてやわらかい陶器質のタイルに向いています。 - ニッパータイプ
喰い切りタイプとも言いつまみながら割ります。モザイクタイルなど小さいタイルに向いています。微調整にも向いています。 - 押し切りタイプ
表面に傷をつけ裏から叩いて割ります。大きいタイルや厚みのあるタイルをたくさん割る時には欠かせない道具です。 - ディスクグラインダー
タイルカット専用の刃をつけて切ります。取り扱いは危ないので気をつけて行うようにしてください。大きいタイルや厚みのあるタイルを割る時に使います。
仕上げに切り口をタイルの裏などで尖った部分を軽く擦って整えます。
目地材
目地材は接着剤の色と合わせておきましょう。目地を入れた後、接着剤の色が透けることもあります。最近ではキッチン用に油汚れ防止の目地材があるんですね。我が家はあまり料理しないので必要ないのですが、揚げ物などをたくさんするお宅にはありがたいですね。
目地入れ用ゴムへら、スポンジ、マスキングテープなど
なるべく安価におさめたい方は日用品で代用できます。目地入れ用ゴムへらは料理用のゴムへらでも代用できます。スポンジもシンク洗いのスポンジで代用できます。マスキングテープは独特の粘着力の加減もあるので買った方がよいでしょう。目地を均等にする「スペーサー」はなくても平気ですが、よりきれいに仕上げたい方には有難いアイテムです。
タイル選び
タイルを好きな方はかわいいタイルがたくさんあって目移りしてしまい迷ってしまうと思います。貼る面積と大きさとの関係や、かかる費用の問題など好みだけで決めてしまうと後々面倒なこともあるのでしっかり検証してから購入しましょう。
タイル選びのポイント!
- 大きさ
- 色や柄
- 目地の色
大きさ
DIYをはじめて間もない方はなるべくカット加工をしなくて済むような大きさのタイルを選ぶと楽です。目地の幅などで調整するとよいでしょう。
大きいタイル
- 貼るのが楽。
- 目地材の量が少なくて済む。
- 一枚当たりの値段が高いのでカット加工の失敗は痛い…
小さいタイル
- 貼るのが大変。
- 目地材の量が多くなる。
- 小さすぎるタイルはカット加工がしずらい。
小さいタイルもシートがついていて何枚もまとめて貼ることができるのでそんなに難しいという訳でもないのですが、モザイクタイルなどもやってみるとずれたりもするので個人的には「面倒くさい」と感じてしまいました。
色や柄
いろんな色や柄の入っているタイルは見ていると本当にかわいいのですが、一方で飽きてしまうと思う方もいるようです。私も色柄物のタイルを貼って個性的な空間を作りたいと思いつつ、最終的には無難なタイルを選んでしまうという悩みがあります。
掃除の面でも「汚れが目立つから掃除する」という人と、「汚れが目立ってほしくないから汚れが目立たない色のタイル」を選ぶ人と別れます。
カット加工をする場合、失敗するかもしれないので多めにタイルを頼みます。色や柄が入っているタイルですと、何パターンものタイルを余計に購入することにもなるので予算の面でも検討が必要になるでしょう。
目地の色
今では目地の色も何色かあって、ブラック、ライトグレー、グレー、ベージュなど様々です。汚れやカビが目立つのが嫌な人は濃い色の目地を選ぶようです。
タイルの貼り方【作業手順】
下地からタイル貼りまで
- タイルを貼る場所に鉛筆などで線を引く
- マスキングテープを貼る
- 接着剤を塗る
- タイルを貼る
- シートを剥がす
- スポンジで拭く
タイルを貼る場所に突起物がないか確認します。ビスなどが出ていたら打ち込んでおきます。引いた線が水平がとれているか確認しましょう。
はみ出さずに接着剤を塗れないので接着剤がついて欲しくない場所にはマスキングテープを貼っておきます。
くし目へらで接着剤を塗っていきます。接着剤の硬化時間を確認しましょう。はじめてタイルを貼る方や慣れていない方は少しづつ接着剤を塗って乾かないうちにタイルを貼ってしまいましょう。
目地が均等になるように注意してしっかり接着するようにタイルを貼ったら押し付けます。端材などを使って何枚かいっぺんにでこぼこにならないように面で押し当てるとよいです。
シートが貼られている場合は刷毛やスポンジに水を含ませてシートを濡らして3〜5分おいてシートを剥がします。この時タイルがしっかり固まっていないとタイルも一緒に剝がれてしまうので接着剤は乾いてからシートを剥がすようにしてください。
シートののりや汚れを水を含ませたスポンジで拭いてきれいにします。


目地入れから完了まで
- 目地材を混ぜる
- 目地を入れる
- 目地の拭き取り
- しっかり乾かす
水の入れすぎには注意して玉にならないように混ぜます。硬さはマヨネーズより少し固めにします。
あとで余分な目地は拭き取るのでたっぷり、ムラなく目地を入れていきます。
水を含ませたスポンジで余分な目地材を拭き取っていきます。この時タイルと目地をフラットに仕上げたい場合は力を入れずに、タイルより目地を深くしたい場合は力を入れて拭き取っていきます。
乾いていないタイルはずれやすいので気をつけて、しっかり12時間は乾かしましょう。


コーキングのしかた
タイルと窓枠などの隙間をコーキングします。コーキングは家のメンテナンスには欠かせません。そんなに高いものを買い揃えなくてもできるので、職人さんに頼むことを考えればかなりお得です!外壁やキッチン、洗面、お風呂場などのちょっとした修理に役立つので覚えておくと便利です。
用意するもの
コーキングに使うもの
- コーキング材(防カビ)
- コーキングガン
- マスキングテープ
- ゴム手袋(薄手)
コーキング材は色もいろいろあるのでタイルや目地の色にあわせて選ぶとよいでしょう。
コーキングのしかた【作業手順】
- マスキングテープを貼る
- コーキング材を入れる
- 指でなぞる
- マスキングテープを剝がす
- 乾かして終了
コーキングする幅をとって両サイドにマスキングテープを貼ります。幅は5㎜以上はあった方がよいでしょう。隙間が5㎜以上空いている場合は状況に応じて幅を広くとります。
コーキングガンでマーキングした場所にコーキング材を出していく。後で整えるのでこの時はうねうねしてしまっても大丈夫です。
余分なコーキング材を取り整えます。均等に圧がかかるように指で撫でます。うまく行かなくてもやり直しが利くのでできるだけ長い距離を一気に撫でましょう。いろんな便利なアイテムもありますが、私は薄手のゴム手袋(使い捨て)をして指でなぞるのが一番上手くいきます。
乾かないうちにマスキングテープを剥がします。時間が空くとマスキングテープがとりにくくなってしまうので気をつけましょう。
1時間程度で指で触れるようにはなりますが、何かが触れてえぐれてしまうと補修しなくてはならないので、しっかり乾かしましょう。8時間程で通常の様にお風呂などは使用できますが、完全硬化する24時間は意識して乾かしましょう。
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参考コーキングの用途と種類
コーキングはDIYで家のメンテナンスをする中で色んなシーンで役に立ちます。コーキング材には用途にあわせた沢山の種類があるので間違って購入しない為にも用途と特色を把握しておきましょう。 コーキングとは ...
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